今回は私がどうして英文法書を5周しようとしているのかについて書きたいと思います。
①自分の記憶力と向き合って考えた結果
私は通訳案内士を取得した際に、「産業・経済・政治及び文化に関する一般常識」の科目免除を目的に、センター試験の「現代社会」を受験しました。
まずは参考書を1回だけ通読して、問題集を3周、過去問5年分を3周したら、問題のだいたいのパターンが分かるようになり、100点満点中、97点を取ることができました。
間違えたのは、その年に新しい形式で出た一問だけです。
逆に言えば、3周した程度では、応用問題には対応できなかったという事です。
おかげさまで、8年経った今、何一つ内容を覚えていません…。
英文法の学習はこれではダメなんです。
「だいたいの理解」だけで押し切っていては、テストの点数は取れても、本当の実力には繋がりません。
そうして自分の記憶力と向き合った結果、5周はしないと深掘り学習する余裕が持てず、しっかり身につかないと思い至りました。
もちろん、記憶の定着が良い方は、何周かした時点で様子を見て、周数を減らしても良いと思います。
記憶の定着の確認方法
因みに、記憶が定着しているかどうかの基準は、どのページを開いても、人に説明する事ができるかどうかです。
読んでみて、「なんとなく分かる」程度の理解では、少なくとも私の場合、実践できちんと使うことはできません。
感覚的に2周目が終わった辺りから、説明できる項目もいくつか出て来るのではと思っています。
②表現に出会う機会を強制的に増やせる
会話の中で「聞いた頻度の高い表現」の方が定着していて、上手に使いこなせるという傾向が私にはあります。
会話で出てきた時の瞬間的な反応も、表現に出会った頻度が高いものの方が良いです。
そこで、文法書を周回することで、同じ文法表現に出会う頻度を強制的に上げられるのではないかと思ったのです。
つまり、テキストを周回することで、英語表現の定着、使いこなしを期待できるということです。
私は単なる暗記が非常に苦手なので、とにかく同じ表現に何度も触れて、口に出してみることによって、暗記ではなく、「記憶に残す」ことができたらと思っています。
目標としては例文を暗記したいですが、そこまでは難しいので、「表現を見れば、テキストの例文が何となく浮かぶ」ぐらいのところまで持っていきたいです。
③一冊をやりこむ重要性
英文法というのは、ある程度、安定したもので、来年になったらトレンドが変わって使い物にならなくなる、ということはあり得ません。
つまり、一回身につければ一生ものになる可能性が高いわけです。
日常会話で使う英文法の範囲は限られているので、余程トリッキーな文法書を選ばない限り、どの文法書であっても、だいたいの範囲は同じです。
ということは、まず最初の1冊目をやりこめば、2冊目からは、「1冊目になかった余剰分」をインプットするだけで済むということです。
また、2冊目に、1冊目と同じ内容が出てきた時は、角度の違った説明を読むことができるので、知っている範囲についても、より深く学習することができます。
これもまた、記憶の定着に有効だと考えています。
時間がかかったとしても、1冊目をまずは完璧に仕上げることで、後々の効率も上がるはずです。
④現在の状況とまとめ
私が取り組んでいるのは『English Grammar in Use』という洋書の文法書です。
今で2周目に入って1か月ほど経ちましたが、残念ながら1周目で学習した記憶がほとんどありません。
ただ、無意識のどこかで覚えているのか、練習問題の正答率はかなり上がりました。
また、英語を話すときに、前よりもニュアンスに迷わなくなってきました。
もちろん迷うことはありますが、文法を強化したおかげで、迷った時の選択がスムーズに思いつくようになり、結果として会話の処理スピードが上がりました。
なんとなく、リスニングも少し伸びている気がします。リスニングは「気がする」程度の伸びですが…。
とはいえ、まだまだ深掘りは甘いと思うので、他の参考書も読んで、引き続き進めていきたいと思います。
この記事が、あなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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