2022年8月からアプリ版『English Grammar in Use』を毎日1Unitずつ学習し始めて、2023年1月に1周目が終わりました。
ちなみに、私の現在のCEFRはB2寄りのC1です。それを踏まえて、学習してみた感想と、取り組んだ内容についてまとめたいと思います。
①1周して良かったこと
文法の漏れが明確になった
1周目はとにかく最後まで終わらせることを目標に進めました。毎日休まずに1Unitずつ学習を続けることに精一杯だったので、深く調べることはしていません。
それでも、苦手な単元は問題をたくさん間違え、本文の理解にも時間がかかってしまいました。
体感として、1Unitに40分以上の学習時間がかかった単元は、漏れが多いと感じました。これで、自分がどういった文法項目が苦手なのかが分かり、強化していくべき部分が明確になりました。
ある単元が「全体的に苦手」というケースは無くて、局所的に覚え間違いをしていたり、知らない表現やフレーズが多かったりしました。
これは全体的に文法の復習をしないと知ることが出来なかったので、本当に良かったです。
文法学習が苦痛ではなくなった
『English Grammar in Use』だけでなく、今までなら絶対に読む気にもなれなかった、『表現のための実践ロイヤル英文法』のような、分厚い文法書も大きな苦痛なく読めるようになりました。(kindle版ですが)
一通り学習した事で、基礎的な枠組みが出来上がったのが大きいかも知れません。
今までは、どこが抜けているかもよく分からない、暗中模索状態だったのが、抜けてはいるけれど、どの辺りが抜けているのかが分かったので、本格的な文法書もかいつまんで読めるようになった気がしています。
また、「文法書を一冊読み切れた」という達成感から、自信が得られたのも理由の一つだと思います。
②1周目で取り組んだこと
1日に1Unitだけ学習する
まずは一周するのが目標だったので、1日1Unit以上やらないように気を付けていました。
だいたい1Unitにつき30分程度で学習できましたが、Unitによっては15分で終わることもあり、「もう1Unitやろうか」という気持ちになることもありました。
でも、ここでやってしまうと息切れしてしまって、挫折につながると思ったため、絶対に1Unitだけにとどめていました。
逆に、45分ぐらいかかるUnitもありましたが、1Unitと決めていたので、時間がかかっても、絶対にやり切るようにしていました。
1周目は貯金の時間
1周目で瞬間的に理解出来なかった例文は、基本的にGoogle翻訳のアプリに打ち込んで、保存するようにしてきました。
翻訳がおかしいことも多々ありますが、だいたいの意味を取るには非常に役立ちました。時間のある時に例文に目を通すだけでも、良い復習になります。
また、意味の分からない単語も全部調べて、適宜Google翻訳アプリに記録するようにしていました。
できれば5周したいと思っているので、1周目は下準備の時間にもなりました。とは言え、これで下準備が完了する訳ではなく、2周目以降も続けていって、周を追うごとに学習の負担を軽減できるのがベストだと思っています。
これから始める方へ
『English Grammar in Use』は、Unitごとに分かれていますが、各ユニットもABCなどと、いくつかの章に分かれています。
私は1Unitずつにしましたが、例えば1日に1-Aだけ学習するなど細かく分けてみるのもオススメです。これならば一回に15分もかからないので、毎日短時間の学習を継続するのに向いているテキストだと思います。
また、思い立った時に、すぐに学習に取り掛かれるように、eBookを活用するのが個人的にはおすすめです。(私はアプリ版で学習していますが、こちらは販売終了してしまいました。残念です。)
③2周目で取り組みたいこと
1周目では、自分に足りていない部分や、苦手とする表現を知ることができたので、それをカバーしながら2周目に取り組みたいと思います。
このテキストのみでは足りない
説明が簡潔でシンプルなので、苦手な項目は説明文だけでは理解できず、補足的に日本語の説明が必要と感じることがありました。
2周目に入った今となっては、これは英文の理解力に問題があったように思いますが、1周目では、説明を読んだだけでは分からないので、例文がもっと欲しいと感じていました。
そういう時に参照できるように、『表現のための実践ロイヤル英文法』などの参考書を購入しました。
例文に多く触れたいという思いから、問題集の購入も考えてみましたが、今の自分には手に余ると思い、参考書のみ買い足しました。
闇雲に参考書だけ買ってしまうと、結局、無駄になってしまったり、タスクを増やしすぎて、挫折してしまったりする可能性もあるので、まずは『English Grammar in Use』に集中するのが吉です。
ちなみに、私は学習を進める内に、文法のネイティブ感覚の理解が甘いと思ったので、『一億人の英文法』と『英文法の鬼1000問』も買い足しました。
2周目からは、購入したサブのテキストも積極的に参照して、より漏れを無くすように取り組んでいきたいです。
イメージを頭に焼き付ける
1周目の特に前半は、こなすことに必死で、例文を読んで音読しただけに終わっていることが多々ありました。2周目からは、ただ音読するだけではなく、例文の話されている状況や、話者の感情までイメージして音読していきたいです。
例文を読んで瞬間的に状況が分からない時は、このイメージの焼き付けが甘いと感じているので、文法を意識に浸透させるためにも、このトレーニングをできる限り丁寧に行ないたいと思っています。
学習を始めるのに適したレベル
個人的には、説明文を読むのが辛い段階の方は、まだ『English Grammar in Use』を始めるべきではないと思います。
私もTOEIC700点前後の時に、一度、取り組もうとして挫折しています。ただでも文法が苦手なのに、何行か読んだだけで嫌になってしまって、サンプルの1ページすら終えることなく辞めてしまいました。
どうせ挫折するなら、後から最新のエディションを購入して学習すれば良かったと思いました。(ちなみに、文法は変わるものではないので、古いテキストでも、すでに持っているのなら新たに買い替える必要はないです。)
たぶん、2周目でもまだまだ足りない
現時点で2周目も10パーセント程度終わりましたが、とにかく1周目の内容を覚えてなくて焦ります…。
これから学習しようという方のモチベーションを下げてしまうかも知れませんが、個人的には、2周目が終わったとしても、大きな進歩があるとは思えません。
じわじわと普段の英会話に効いて来ている感覚はありますが、急にスラスラと文法が使いこなせるようになるということは、残念ながら無いです。
あくまでも、少しずつ浸透していく感覚です。そうやって使っていく内に、文法が自分の一部になって、やっと使いこなせるようになるのだと思います。
英語学習は、とにかく続ける事が大切です。劇的な進歩はないですが、ずっと続けていくことで、間違いなく前進していきます。変化を感じたい時は、いつも数年前の自分と比べるようにしています。1ヶ月前とかと比べたらダメです。がっかりしてしまうので(笑)
5周で完成を目指して、ゆっくりまったり続けていきたいと思います。
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