レビューで評価の高いテキストを買ったものの挫折してしまって、自分には出来ないと落ち込んだことはありませんか?
学習方法の向き不向きは人によって違います。また、集中できる時間の長さや、記憶のタイプも人によってさまざまです。
一つの学習方法に挫折したからと言って、落ち込む必要はありません。あなたに合った学習方法は必ずあります。
この記事では、どうやって自分に合った学習方法を見つけていけば良いのか、自分自身の経験も踏まえて書いていきたいと思います。
自分のキャパシティを知る
自分のキャパシティを把握できていないと、何度も挫折するという悪循環に陥ってしまいます。
挫折してしまうのは、能力が低い訳ではなく、単純に自分の能力の分析が足りていないだけです。逆に言えば、挫折した経験の多い人ほど、「出来なかったパターン」の情報がたくさんあるので、継続できる方法が見つけやすいと言えます。
集中力の長さを知る
まずは、ストップウォッチと英語のテキストを準備してください。
ストップウォッチで測りながら、テキストで学習を始めてください。
「少ししんどい」と感じたタイミングでストップウォッチを止めてください。
出た結果が、あなたの集中力持続の長さです。
私は、簡単なテキストでも30分、苦手な単語帳だと10分ぐらいで集中力が途切れてしまいます。
最初の内は「集中力の続く長さ」だけ学習した方が良いです。
「休憩を入れて30分を4セット学習する」といった方法もありますが、個人的には、30分の学習を毎日続けて、少しずつ時間をかけてセット数を増やす方が挫折を避けられるのでオススメです。
自分の記憶の適性を知る
人によって得意な記憶方法というのは異なります。視覚情報の方が記憶に残りやすい人、音声情報の方が覚えやすい人など、さまざまです。
①単なる暗記の場合(語彙増強)
例えば、ホテルの部屋番号を覚える時、どうやって記憶しますか?
また、その記憶を呼び起こすとき、頭の中の情報はどうなっていますか?
私は部屋の鍵や、ドアにある番号の画像をそのまま記憶しています。
この質問は、実際に何人かに聞いてみましたが、人によって本当にさまざまでした。
理屈のないものを、ただ覚えようとした時、どういった方法で覚えて、その記憶をどのような方法で思い出していますか?
無意識に行っている記憶のプロセスを思い出して、あなたの覚え方をじっくりと分析してみましょう。そうすることで、自分に合った語彙の覚え方を見つけることができます。
②論理のあるものを覚える場合(英文法)
例えば、新しく買った家電製品の使い方など、手順や理屈のあることを覚える場合、どうやって覚えていますか?
私なら、家電製品の説明書にざっと目を通してから、まずは使ってみて、分からないところは都度、説明書を読み返して覚えます。
これを英語学習に置き換えると、文法はざっと学習して、英会話などのアウトプットをしながら、疑問が生まれたところで都度、文法に立ちかえる学習方法が私には向いていることが分かります。
仕事や家庭で覚えるべきことをどうやって忘れないようにしているかをよく考えて、自分に一番合った記憶方法を探って行きましょう。
やってみないと分からないことも多いので、上手くいかなくても、アプローチを変えて、色んな方法を試していくうちに、最適な方法が見つかるはずです。
日常生活でどうやって学習しているか
「英語の勉強」というと、何か特別なことをするように思ってしまいがちですが、英語の勉強でも、家電の説明書でも、「何かを学習する」という意味では全く同じです。
あなたの日常生活をヒントに、物事をどうやって覚えているのか、新しいことをどのように学習しているのか考えてみましょう。
例えば、新しい家電の説明書を全く読まずに使う人が、英文法を最初から完璧にしようとしても、学習方法に無理があります。そういう人は、最低限の文法だけ勉強して、どんどん使っていく方が学習方法としては向いています。
逆に、説明書を隅々まで読まなければ、新しい家電に怖くて触れないという人は、文法固めを優先した方が良いです。いきなり、オンライン英会話などでアウトプットしようとしても、下準備がないと不安な人には、ストレスになってしまうからです。
背伸びすることなく、自分の性格と向いている記憶のパターンを探って、継続できる学習方法の確立に努めましょう。
一度で完璧にしようとしない
よくやってしまいがちなのが、テキストを一周しただけで、覚えた気持ちになってしまうことです。
よほどの天才でない限り、たった一回読んだだけで完璧に覚えて使いこなせるということはありません。
大切なのは、一気にやるボリュームの大きさではなく、反復学習して、かつ継続することです。
多くの人が、反復することで、記憶の定着率を上げることができます。
反復するハードルを下げるため、私なら初めてのテキストは平易なものにします。そして、欲を言えば、薄めで気軽に読み返したくなるようなページ数のものにしたいです。
一度読んだだけで二度と読みたくなくなるような、難解なテキストは選びません。
これも人によって感覚の違うことなので、自分の性格をよく分析して、反復するモチベーションが維持できそうな内容のテキストを選ぶことが大切です。
学習の簡略化
学習に移るまでの手順はなるべく少なくした方が良いです。
例えば、リスニングを勉強するのに、テキストとノートを開いて、パソコンを立ち上げてからリスニング音声を再生…と手順が多いと、私なら始める前に嫌になってしまいます。
私は学習のほとんどをiPadで完結できるようにしています。教材のほとんどがアプリで、紙のテキストもPDF化しており、スワイプでアプリと切り替えて読めるようにしています。英和辞書だけは、iPadを見ながら単語を調べるので、スマホにダウンロードしています。
私にはiPadでの学習が向いていますが、これも人によって違います。
もちろん、紙のテキストの方が、学習への気持ちが上がるという方もおられると思います。
人によってやり方の違う中で、できる限り、手順を簡略化することをオススメします。例えば、テキストを必ず目につくところに置いておくなど、思い立った時にすぐに学習に移れる体制を整えておくことが大切です。
学習の負荷を減らす
英語学習というのは、実は人によって、スタートラインが違います。
学生の頃にどれだけ学習していたかによって、知識に差があるからです。
まずは自分にとって負荷の少ないテキストから始める方が継続につながります。
選び方のコツとしては、70〜80%ぐらい理解出来ている内容のテキストを選ぶことです。
全く、英語の知識がないという方は、1日の分量を減らすことで調整しましょう。また、どんどん進まず、同じ章を反復することで、負荷を減らすことが出来ます。初めて学ぶことよりも、一回学んだことの方が、学習の負荷が少ないからです。
最初のうちは、集中が持続する時間に見合った分量よりも、少なめの学習時間で続けていく方が良いかも知れません。
まとめ
学習に行き詰まってくると、ついついレビューを見ては、新しいテキストを購入してしまいがちですが、レビューを書いている人と、あなたの得意な学習方法は違います。
もちろん、レビューを参考にすることも大切ですが、自分の学習パターンやスタイルをよく考慮した上で、継続して学習できるテキストを購入することが一番です。
一つの方法が上手くいかなかったとしても諦めず、学習を継続できること、挫折しないことを一番に考えて、自分に合った学習方法を模索していくことが大切です。
この記事が、あなたのお役に立ったなら嬉しいです。
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