オンライン英会話などで初めて英会話をしたとき、リスニングの出来なさに驚いたことはないですか?
リスニングは簡単にできそうに見えて、実は一番難しいです。
なぜなら、リスニングは、スピーキングやリーディングのような「話せる」「読める」という「上達した実感」をはっきりと感じることが出来ないからです。
リスニングは、日々の練習で、少しずつ伸びていきます。
ある日、急にできるようになるものではないけれど、コツコツ頑張れば、必ず聞き取れるようになっていきます。
まずはこの前提をしっかりと認識して、焦らず学習を続けて行きましょう。
リスニングの学習に近道はないですが、参考までに、私が英語を聞き取れるようになった過程をご紹介しながら、具体的な学習方法についても書いていきたいと思います。
私の今までの学習
【渡米前の私のスペック】
30代
英検準2級(高校の時に取得)
英語は全く話せない
海外旅行も人生で2回だけ
「海外に住んでたなら話せて当然」と思われるかも知れませんが、私は夫の仕事の都合で渡米したので、仕事場で英語を学んだ訳でも、留学して学校で英語を学んだ訳でもありません。
自分で語学交換の相手を見つけて、週に2回、各2〜3時間カフェで話していました。
他に、週に一度、無料の英会話教室にも通っていましたが、これもディスカッション形式の授業でした。(1時間程度)
つまり、オンライン英会話を利用すれば、私の学習環境はそのまま日本でも再現することができます。
ちなみに、数年経って帰国した際、無勉強で受けたTOEICは670点でした。その後、日本で一年ほど勉強して、890点を取ることが出来ました。(リスニングの最高スコアは445点)
ほとんど日常会話一点押しの学習でしたが、私と全く同じ学習方法を行えば、少なくとも890点までは到達できるはずです。
リスニングができない理由
この図がめちゃくちゃ分かりやすいのでお借りしました。
聞き取れない理由は、図の3段目にあるとおりです。
これらが複合的な原因となって「聞き取れない」という状況が起きます。
①「単語・文法」が分かっていない
②「英語の発音」が分かっていない
③「英語の語順」が分かっていない
④「英語のスピード」についていけない
⑤ネイティブがその音を「そもそも発音してない」
(⑤に関してはこの記事では触れません。元記事をご参照ください。)
リスニングは、実践の中で少しずつ聞き取れるようになっていくので、気長に構えてやっていきましょう。
焦らない。急がない。背伸びしない。
これが英語学習においては非常に大切です。
では、私のリスニング上達の過程に沿って説明していきます。
Lv1 何が分からないのかも分からない
だいたい渡米してから4〜6ヶ月ぐらいはこの状態でした。
正直言って、この時期が一番しんどかったです。
とにかく、ほとんど聞き取れない。
「英文法を使って、文章を頭で組み立てて話す」ということに慣れておらず、頭痛はするし、言いたいことの2%も言えない上に、相手の言っていることも(今思えば)5%ぐらいしか分からないし…。
しかし、ここが一番の踏ん張りどころです。
これは、シンプルに経験と知識が足りていない状況です。
「あんなに学校で勉強してきたのに…」という不本意な気持ちが湧き上がってくると思いますが、それは学校での学習時間が、英会話を習得するのに十分ではなかっただけです。
「永久に聞き取れない」ということは絶対にないので、めげずに乗り切りましょう。
1−1 文法の理解が不足している
【聞き取れない理由】
①「単語・文法」が分かっていない
③「英語の語順」が分かっていない
一番大きな原因として、文法理解の欠如があります。
日本語の語順と英語の語順は違います。
英語の基本的な構造が分かっていないのであれば、どう頑張っても聞き取れるようにはなりません。よって、文法の復習が必要です。
ただ、文法の知識があればスラスラと聞き取れるようになるのかと言うと、そうでもないのが難しいところです。
中学1、2年生までの英語につまづきがないのであれば、まずは英語を口に出してみるのが一番です。
不思議なことに、スピーキングとリスニングの上達は、相互に強く結びついています。
スピーキングを行うことで、どんどんリスニングが良くなっていきます。
いきなりオンライン英会話はちょっと…という場合でも、自分一人でできるトレーニングもあるので、とにかくアウトプットしていくことが大事です。
オンライン英会話をいきなりする勇気がない場合の自主練方法↓
1−2 ベストは中学英語をざっと復習
もちろん、英文法を復習しないよりは、した方がいいです。
でも、大切なのは「ざっと復習」です。
なぜなら、文法学習をじっくりやろうとして、英語学習自体を挫折する人がかなり多いからです。(座学が好きな人は止めません。)
ブログ作成にあたって、初心者にも良さそうな中学英文法の本を探しに行きましたが、書店にあった中では『ゼロから始める!大人のための中学英語』が一番良かったです。 この本は、時間をかけて、じっくり英文法を復習したい方には向いていません。あくまでも、ささっと読んで復習したい方向けです。文字が大きくて見やすく、分厚くないので読みやすいです。(オススメの英文法本については、また改めて記事にしたいです。)
1−3 英語の音同士がつながっている
【聞き取れない理由】
②「英語の発音」が分かっていない
④「英語のスピード」についていけない
実は英語の音と言うのは、単語同士がつながって発音されたり、つながったことで一部の音が発音されなかったりします。
つまり、単語単独の発音と、文章で出てくる単語の発音は違います。
自分の「知っている音」と、実際の発音が違うので「聞き取れない」となってしまうのです。
また、音がつながることで、話すスピードも速く聞こえます。
英語の音に関することについては、他サイトに詳しくあるのでご参考に↓
【リスニング上達法】英語を聞き取れない人が独学で“英語耳”をつくる3つのステップ
ただ、結論から言うと、これは比較的すぐに分かるようになります。
なぜならば、つなげて話す方が話しやすいからです。
話しやすいように話していると、つながった状態で話せるようになります。
つながった状態で話せるようになると、それに伴ってリスニングも分かるようになっていきます。
では、繋がり方のイメージについて、簡単に説明していきます。
I have a pen.
By ピコ太郎さん
I have an Apple.
Apple pen!
この有名なフレーズですが(笑)英語では、
「アイ ハヴ ア ペン」ではなく、「アイハヴァペン」
「アイ ハヴ アン アッポー」ではなく、「アイハヴァンナッポー」
と発音します。
文字を分解して、
I have a pen.→ I havea pen.
I have an apple. →I havea napple.
と読んでみると分かりやすいかも知れません。
まあ…文章で書くと、すごくややこしいですね。
でも、安心してください。
慣れの問題なので、とにかくたくさん話しましょう。
乱暴に聞こえるかも知れませんが、これが一番手っ取り早い方法です。
1−4 語彙が足りない
【聞き取れない理由】
①「単語・文法」が分かっていない
これも当然ですが、知らない語彙が出てきたら、聞き取れたとしても意味が分かりません。
これは他記事でも書いていますが、最初のうちは、とにかく会話に出てくる単語を覚えましょう。自分が表現したいことに関する単語でもOKです。
まずは、自分にとっての「よく使う表現」から覚えてください。
日常会話で最低限必要なのは、だいたい3000語と言われています。
出てきた単語は漏らさず覚える!ぐらいの心構えでいれば、自然に語彙が増えていきます。
日常会話3000語↓
1−5 LV1で有効なトレーニング
①中学英文法の復習
②とにかく話す
この段階で最優先なのは、文章を組み立てて話す訓練です。
そのためには、ある程度の文法知識が必要なので、中1、2年生の範囲だけでも、ざっと復習しましょう。(ベストは中学英語の全復習。テキストよりも、動画で見てしまう方が早いです。)
その後は、とにかく英語で話す。分からなくてもめげずに話すことが大切です。
話すことで、英語の音のつながりが分かるようになり、リスニングも改善していきます。
LV2 知っている単語を拾って少し理解できるようになる
②「英語の発音」が分かっていない
③「英語の語順」が分かっていない
④「英語のスピード」についていけない
上記3点に少しだけ頭が慣れてきた状態です。渡米して半年〜1年半がこの状態でした。
ただ、ぼんやりと言っていることは分かるけれども、聞き取れない表現の方が圧倒的に多いです。
2−1 多読で語彙を増やす
【聞き取れない理由】
①「単語・文法」が分かっていない
③「英語の語順」が分かっていない
ぼんやりと分かるようになったとは言え、リスニングの向上には、もっと多くの語彙が必要です。
この段階に来ると、文章は比較的読めるようになってくるので、多読で表現や語彙を学ぶのが良いです。
たくさんの文章を読むことで、英語の構造がパターンとして分かるようになり、リスニングの理解が早まるという利点もあります。
ちなみに、日本語で本を読むのが苦手な人は、無理せず漫画にしましょう。
自分がある程度知っている分野の本や漫画が良いです。
私はこの時期はひたすら漫画を多読していました。
ただ、漫画の難点は、セリフが全部大文字になっている場合が多く、読みにくいということですそれにさえ目をつぶれば、漫画の多読は良かったです。
因みに、私は普通の会話を勉強したかったので、少女漫画ばかり読んでいました。
戦いや冒険の多い漫画は語彙が難しく、普段の会話で使う機会も少ないので、まずは学園モノなど、会話中心の漫画がオススメです。
簡単に手に入る英語版・漫画の中では、『スパイファミリー』が良いです。(学園シーンや日常シーンが多いので。)
2−2 シャドーイングで細かい音も聞き取る
【聞き取れない理由】
②「英語の発音」が分かっていない
③「英語の語順」が分かっていない
④「英語のスピード」についていけない
シャドーイングとは、英語の音声から1テンポ遅れて、自分で読み上げる練習方法です。簡単に言うと「かえるのうた」の輪唱のイメージです。
シャドーイング教材には『ぜったい音読 入門編』をおすすめします。
英語でシャドーイングを始める前に、まずは日本語の音声をシャドーイングしてみてください。
それから、英語の音声をシャドーイングしてみてください。母国語と外国語の能力の差を実感することができます。
Lv2の段階に来ると、つい背伸びした学習方法をとりたくなってしまいます。しかし、今は基礎固めの大事な段階です。必ず『ぜったい音読 入門編』から始めてください。
私は『ぜったい音読 標準編』から始めて失敗しました。何度も繰り返して勉強しましたが、レベルに合っておらず、思ったほどの効果が得られませんでした。「標準編」は、TOEIC800点ぐらいからの方が効果的です。
因みに、シャドーイングでは、文法構造を予測しながら口に出す必要があります。
英文を言い切れないなど、文法の予測能力に弱さを感じた場合は、もう一度中学英文法の復習が必要です。
2−3 文法問題はヤフー知恵袋で聞く
【聞き取れない理由】
①「単語・文法」が分かっていない
③「英語の語順」が分かっていない
文法がよく分からない英文に出会った時は、yahoo知恵袋で質問しましょう。英語関係の質問は、比較的すぐに回答がつくことが多いです。
必ずしも、全員が正しく答えてくれるとは限りませんが、例えば「この文法が分からないのですが、英文法のどの項目を勉強すれば良いですか?」などと質問して、回答にある文法用語で検索したら、足りない文法知識を効率的に知ることができます。
また、こういった学習を繰り返すことで、検索が上手になっていきます。
具体的には、調べたい例文のどの部分を切り取って検索すれば、自分の欲しい答えに辿り着けるのかが分かるようになってきます。
これができると、より英語学習が効率化するので、非常におすすめです。
「そんなのリスニングには関係ないじゃないか」と思われるかも知れませんが、自分の表現したいことを検索して探せば、それをスピーキングに生かすことができ、スピーキングが伸びれば、結果的にリスニングも伸びていきます。
地道な知識の積み重ねこそが、リスニング上達への近道となります。
2−4 Lv2で有効なトレーニング
①多読
②シャドーイング
③検索力向上
基礎固めの大切な段階です。とにかく背伸びせず、ちょっと簡単過ぎるぐらいのレベルのテキストで学習しましょう。
学習で得た知識はすぐにオンライン英会話、もしくは英作文でアウトプットしましょう。
上手く使えない表現は、オンライン英会話で英語で質問するのが良いです。理解も深まって、先生と話すトピックもできて一石二鳥です。
Lv3 なんとなく言っていることは掴める
でも、どこが分からないかは、はっきり掴めません。
特に複数人での会話では、気付いたら迷子になっていることがよくありました。
だいたい、渡米後1年半以降がこの状態で、スピーキングはかなりできるようになっていました。
3−1 文法を改めて復習
【聞き取れない理由】
①「単語・文法」が分かっていない
③「英語の語順」が分かっていない
この辺りで、一度、体系的な文法学習をすると良いです。『English Grammar in Use』などの、英語で書かれたテキストも読めるレベルになってきます。
既にかなりスピーキングができるので、文法書を見ても「あ、この表現よく使うな」などと、自分の知識の答え合わせとして英文法の説明を読むことができ、ただ単に座学として学習していた頃とは、理解の深さもスピードも違います。
なるべく例文の多い、感覚的に学習できる文法書を使うことをおすすめします。
3−2 単語の意味・発音を改めて調べる
【聞き取れない理由】
①「単語・文法」が分かっていない
②「英語の発音」が分かっていない
この時期に悩まされたのが、for good(永遠に)のような、各単語の意味は知っているのに、セットで出てくると分からない表現です。
また、英単語の語義に記憶漏れがあって、「知っている単語しか使われてないのに、文章の意味が取れない」ということが多くありました。
例えば、
abuse→虐待、乱用、侵害
isolation→孤立、分離、隔離
など、日本語に直した時の意味のイメージが、それぞれかけ離れすぎていて、一つだけ意味を知っていても、推測できない場合があります。
例えば「孤立」と「分離」が、英語では同じ単語になるなんて、最初は思いもよらなかったです。
Lv3の段階で聞き取れないのは、語彙の問題が多いです。オンライン英会話で分からなかった表現はメモしておいて、後で必ず調べるようにしましょう。
3−3 Lv3で有効なトレーニング
①文法の復習
②語彙増強
Lv3を超えてきたら、基本的に今までやってきたことの反復学習になります。Lv2でやってきた学習方法をメインにして、文法や語彙の取りこぼしを無くしていきましょう。
(私の帰国時のTOEICは670点でしたが、ここまでご紹介した学習方法をきちんとこなせば、この時点で800点は取れると思います。)
Lv4 日常会話なら8割方聞き取れる
Lv4は、現在の私の状況です。渡米時を学習開始としたら、学習歴は10年以上になりますが、もう5年ぐらいはLv4でとどまっています。
日常会話は、体感としては8割程度の理解ですが、友人相手であれば、訛りや話し方に慣れているので、9割以上の理解になります。
逆に慣れない訛りの場合は、下手すると6割程度しか分からないこともあります。
映画ですと、内容にもよりますが、英語字幕なしで観たら6〜7割程度の理解かと思います。
私の英語の使用用途は、友人と話すためだけなので、現在のレベルで困っていることは、ほとんどありません。
Lv3とLv4の違いとしては、Lv3では、会話の中で急に迷子になってしまう感覚がありましたが、Lv4になると、どこが聞き取れなかったのかが分かるようになりました。
聞き取れなかった表現を、自分で口に出して聞き返すことができるので、これがLv3の時と比べて圧倒的に楽になりました。
4−1 決り文句が相変わらず分からない
【聞き取れない理由】
①「単語・文法」が分かっていない
リスニングで詰まってしまうのが、決まった表現が出てきた時です。
例えば、
play it by ear→臨機応変にやる
とか、いきなり言われてもさっぱり分かりません。
こちらのスピーキングが上がったことで、話し相手も手加減がなくなり、決まり文句をよく使うようになるので、知らない表現はどうしても増えてきます。これはもう、新しい表現に出会うたび、地道に覚えていくしかありません。
4−2 私が取り組んでいる学習
【聞き取れない理由】
①「単語・文法」が分かっていない
④「英語のスピード」についていけない
私がLv4なので、上達するための学習法は、あくまでも推測になります。
もう何年も英会話しかしてこなかったのですが、実験的に文法の復習と、シャドーイングを始めてみました。
教材は『English Grammar in Use』と『ぜったい音読 標準編』です。
①文法の復習
私は、恥ずかしながら、今まできちんと文法を復習したことがありません。
科目としての英語は、まあまあ得意だったので「中学英語ぐらいは理解しているはず」という言い訳のもと…ずっと避けて通ってきました。
ただ、自分の英語能力を分析してみると、時制の理解が甘いので、今更ながら復習を始めました。
大学講師をしているアメリカ人の友人によると、留学生レベルでも、時制の理解が曖昧な人が多いそうです。時制は、今一度、復習の価値ありです。
②シャドーイング
シャドーイングは、正確に音を聞き取る練習として行なっています。
まずは音声のみを聴いてからシャドーイング。その後で本文を数回音読して、さらに数回、音声のみを聴いてシャドーイングを行なっています。
『ぜったい音読 標準編』は中学3年〜高校1年レベルの内容になっています。
音の聞き取りに集中したいので、文法や単語は完全に知っているレベルのテキストで練習しています。
4−3 Lv4で有効なトレーニング
LV4を超えたら、今までサボってきたり、苦手意識を持ってきた学習内容にチャレンジするのが良いです。
私も実際に始めてみると、以前は苦手だった内容も、理解がずっと楽になっていることに気付きました。
「やっぱり苦手」と感じたなら、無理は禁物ですが、Lv4は、食わず嫌いを試してみる良いタイミングだと言えます。
Lv5 上級者でもリスニングに困難がある
私よりも上級者の方に聞いた中で、共通して話題に出た内容をまとめたいと思います。
①背景となる話題を知らない
どの国でも、その国の人なら誰でも見聞きしたことのある国民的番組や、ドラマが存在しています。
日本で言えば『サザエさん』『ドラえもん』などがそうです。
「その土地で育たなければ分からないもの」は、どの国でもあるので、こういった話題が出てくると、前提となるイメージが湧かないので、急にリスニングが落ちるようです。
②知らない表現や語彙、文法
よほどの上級者(非ネイティブ)でも、まだ分からない語彙が出てくるそうです。当たり前ですが、これには私も驚きました。
考えてみれば、言葉の表現というのは日々変化していて、日本語ですら流行り言葉となると分からないことがあります。
日本語であれば、母国語なので、例えば急に「マジ卍」と言われたとしても、意味不明ではありますが、なんとなく文脈や状況から、意味や使い方を推測することができます。
ただ、外国語となると、母国語ほどの知識量がないので推測も難しく、ひどい時は話の内容すら分からなくなることがあるのかも知れません。
③相手の感情を音の強弱で判断できない
非ネイティブには、言い方の強弱による感情の読み取りが難しいそうです。
例えば、日本語で「ありがとう」と言ったとしても、本当に感謝を表している言い方もあれば、実は怒っていて嫌味で言っている言い方もあります。
日本語のネイティブであれば、そのちょっとした音の強弱で相手の感情まで読み取ることができますが、これが、非ネイティブには理解が難しいようです。
英語が流暢であればあるほど、ネイティブは「自分たちと同じレベルで理解している」と思うので、お互いに誤解が生まれてしまうとのことでした。
④上級者のリスニングまとめ
ご紹介した内容は、リスニングそのものの難しさとは少しズレるかも知れませんが、上には上の悩みがあるということを知っていただけたらと思います。
目指す先にもよりますが、英語学習は本当に一生ものです。
さいごに
私がリスニングについて、すごく心が軽くなったお話をして、この記事は終わりたいと思います。
11歳からアメリカで育ったという日本人の方に出会ったとき、
「私は、LRの発音の違いが、未だに分からないんです…。」
と、嘆いていたら、その方が一言。
「いや、私も聞き取れないですよ(笑)」
と、おっしゃっいました!
この方は、アメリカで大学も出られて、学歴もかなり高かったので、本当に驚きました。(文脈で推測できるから、全く問題ないそうです。)
この話を聞いてから、
「非ネイティブは、非ネイティブなりの戦い方をしないといけない」
と思うようになり、今まで聞き取れない部分にばかり注目して落ち込んでいた心が、すごく軽くなりました。
非ネイティブは、一生、聞き取れない音があって当たり前なんです。そんな音は切り捨ててOKです。
聞き取れる部分を研ぎ澄まして、語彙を増やし、推測力を上げていくのが非ネイティブの戦い方だと、私は考えています。
リスニングは、前進しているかが見えにくく、学習の中で不安になることが多いです。
でも、継続さえすれば、絶対に前には進んでいるので、諦めず、地道に学習を続けていきましょう。
この記事が貴方のお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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